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令和元年度修了考査の合格発表

公認会計士・税理士 森 智幸

1.対受験者数合格率48.8%

 令和2年4月17日に日本公認会計士協会より令和元年度修了考査の合格発表がありました。

 合格者数は854名、対受験者数合格率は48.8%となりました。

 私は平成31年4月7日に「2018年度(平成30年度)修了考査~合格率急落の理由を推測すると・・・」というタイトルで、合格率が急落したことについてブログに記載しましたが、今年はさらにそれを下回る合格率となっていて驚きました。

 昨年のブログでは「租税法原因説」を書きましたが、あくまでこれは私の勝手な推測であり、本当の理由は全くわかりません。

 もちろん、今回合格率が50%を下回る低さとなった理由も真相はわかりません。

 

 しかし、合格率48.8%ということは二人に一人も合格できないという計算となります。

 受験者は公認会計士試験を合格した試験合格者であることを考えると、公認会計士試験に合格した人のおおよそ二人に一人が不合格となる難関試験となってしまったということになります。

2.出題の趣旨の公表

 今回から出題の趣旨が公表されるようになりました。

 公認会計士試験では以前より出題の趣旨が公表されていましたが、修了考査では出題の趣旨が公表されることがありませんでした。

 出題の趣旨には、出題意図、出題論点が記載されていますので、今後の参考になると思いますし、参考にすべきです。